お知らせ・つらつらノート

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2017/01/12
【つらつらノート】バランスのお話①

                        ☆ 「つらつら」とは、念入りに、つくづく、という意味の言葉です。

 

「この世界のバランス 人間は平等か?」


この世界は、あらゆる物事が“対”で成り立っています。光と闇、昼と夜、男と女、愛と憎しみ、出会いと別れ。どちらか一方がなくなってしまうと、もう一方もなくなってしまう仕組みになっています。
そしてこれらには本来的に、優先順位という要素がありません。等しく平等ということですよね。両方とも同等に必要なのです。
ただ我々は、闇より光の方が好ましいとか、別れよりも出会いの方が嬉しいだとか、感覚的に優先順位をつけてしまう。男の方が偉いとか、女の方が弱いだとか、とにかく優先をつけようとすることで争いが生じてしまいます。平等が崩れ、不平等に傾きます。そして、優先順位を認識してこの世界を生きてゆくと、必ず次々と問題が生じてゆくことになります。

 

それはなぜなのか?
物事に優先順位をつけるという不自然さが、この世界の平安を乱し、問題を生んでしまうからです。
乱れたものには、必ずその乱れを修復しようとする自然の力が働きます。ことごとく自然の産物にはそのような力が働いているもので、それは人間の身体にも意識にも働きかけています。

 


「アンフェアでアンバランスな関係」


何事もバランスが崩れると安定も崩れ、乱れが生じるものです。
現在、我々が生きてゆく中で一番求められているものは、安定という要素ではないでしょうか。現代のように不安定な時代、乱れた時代というのは、人々の身体も心も不安定になっています。そして、その力は個人のレベルを超え、社会のレベル、国のレベルにまで達しているのが現状です。
しかし、その社会を支えているのも、国を支えているのも個人の集合なのですから、個人の乱れの改革を行わない限り安定は望めそうにもありません。
でも改まって考えてみると、社会や国が乱れていることは理解できても、個人である自分自身が乱れているという感覚はあまりありませんよね。乱れている他人は想いついても、自分が乱れているなんて気がつかない。自分が乱れているなんて思っていたら、この社会でまともに生きてゆけそうにないですもんね。

 

しかしですねぇ、ご自身を振り返ってみてください。この世界のバランスの仕組みを考えて、物の見方・考え方・生き方において、優先順位をつけない生き方をしているでしょうか?自分と友達との関係を対等に置いていますか?
友達ならできそうだけれど、会社の中に入ったら難しい。そこは上下関係の世界であって、優先順位の世界であるわけです。会社でなくても、家族の中での上下の世界などもあり、我々はとかく上下の世界で生きていることになります。

 

そういう見方をすると、我々は誰しもがアンバランスな世界で生き、意識という表面では不安定な自覚がないにしても、心の底では常に不安定な状態と格闘しながら生きていることがわかると思います。
しかし、なんとかそれでも身体や心が壊れずに生きてゆけるうちはまだいいのですが、何事も限界というものがあり、優先順位の上下世界で生きることが苦しくなって、その許容を超えてしまうと、不安定さが増大し乱れや狂いという現象もはっきりと形になって表れてくるのです。(つづく)


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