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2017/01/28
【つらつらノート】 ゼロという不思議な数字のお話

                        ☆ 「つらつら」とは、念入りに、つくづく、という意味の言葉です。                         

 

0 ( ゼロ )も、ひとつの数字です。 1, 2, 3 ・・・ と無限に続く数の中で、ただひとつ、存在しないことを表しているのが、「0」 という数字です。存在しない、ということを表している、その非存在は、数学で証明されているものなのです。
数は普通、存在しているものを説明するのに用いるものです。物理学の証明は、数学の数式で表されます。
しかし、もしゼロという数字がなかったら、どうなるのでしょう  ?   足し算も引き算もままならなくなってしまう  ?  と考えると、存在しないものが、存在するものを多大に助けている証明をしているのが、数学であるとも言える。しかしまた、数学的な意味においては、「0」 は全く何もないという意味ではなくて,「0」 が付くだけ数が増えてゆくことを示しています。 10 から 10,000 。そして、 1,000,000 というように、本来何もないという意味の数字がこのような働きをしているのは、少し奇妙な気がします。

 

物体の運動の法則など、物の理を証明する物理学が発達したお陰で、飛行機や電車、クルマ、電話、照明、コンピューターなど、いろいろと便利なものが作られて来ました。本当に飛行機が空を飛ぶのは、空気抵抗や、気流の性質や、重さと速度との関係や、摩擦係数など、ありとあらゆる物理現象を数式を用いて確認した上で証明し、実験を重ねて試行錯誤の過程を経て実現したものです。その肝腎大本の数学の、その基本的なところに、「0」 のような奇妙なものが働いているというのは意外です。だからやはり本当は、ゼロというのは何も存在しないことを意味するものではなく、数学的にも、物理学的にも、実際的現実的にも、何か存在的な数字では表し切れないものを意味しているものではなかろうか、という気がしてくる。
「0」 という数字の表現にしても、円環で果てがない。それこそ無限を意味しているようで、そのゼロがふたつ結ばれると、或いは、ゼロを伸ばして捻るようにすると ∞ ( 無限大 ) という記号で表されますね。

 

実は私の整体も、ゼロを目指しているようなところがあるものです。身体の左右や、前後や、上下の関係を均等にするということは、お互いの関係の値をプラスマイナスゼロにするということです。そのプラスマイナスゼロに近いところにいくと、全体の働きが活発化してきて、何やら元気になってくる。失敗して悩んでいたことも、またやってやるさ、といった気力が湧いてくる。身体を構成する複雑な物質同士の協調性がどのようにして不思議な生命力を生み出すのか、わかりませんが、センターバランスが取れてプラスマイナスゼロの調和が取れてくると、まさしく、この 『0』 のように、一見存在しないものが存在するものを多大に助けるような力の働きを、私自身に於いて実感するのです。


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